
凱旋レースの鈴鹿で可夢偉が見せたオーバーテイクショーは、多くのファンを魅了しました。可夢偉の走りは日本のファンのみならず世界中のファンの魂を振るわせ、その国籍や立場を問わずF1というスポーツに携わる全ての人間に感動を与えました。そう、同じトラックを走ったライバルさえも。
F1はオーバーテイクが難しいというのは、ただの既成概念ではないかとさえ思えるほどの衝撃が全世界に走ったと言ってもいいでしょう。
忘れかけていたレースの原点を思い起こしたのは、ファンだけではないはずです。FIAや各チーム関係者も含め、可夢偉がF1に与えた影響は計りしれません。
同時にF1におけるオーバーテイクのダイナミズムを改めて認識した思いです。やはりインディカーシリーズなど他のモータースポーツにおけるオーバーテイクとは格が違うなと。確かに最近のF1はオーバーテイクが少ないと言われていますが、その分価値が高いというかプレミアム感を味わえるというか。それを目の当たりにできた充実感は半端じゃないですね。
わけしり顔で「鈴鹿はオーバーテイクが難しいからね・・」などとウンチクを垂れていた自分が恥ずかしくなりました。
レギュレーションの変更により今シーズンはコース上でのオーバーテイクが増えると予想していましたが、シンガポールにおけるクビサの5台抜きもさることながら、まさか鈴鹿であんなに素晴らしいドラマを見せてもらえるとは・・。
改めて『小林可夢偉』というドライバーに敬意を表したいと思います。可夢偉ありがとう!!
そして、もう一つ。今回鈴鹿に行って改めて思いましたが、本当に鈴鹿の空気って最高ですね。レース展開もそうですが、とにかく鈴鹿はファンのオーラがとても心地いいです。手前味噌ではありますが、日本のF1ファンってその熱気もさることながら、本当にスマートで温かい気持ちに満ちあふれいて素晴らしいと思います。
また、今回は予選の順延などでいろいろ大変な思いもしましたが、素晴らしいレースを見せてくれたドライバーやチーム関係者、またサーキット関係者の方々に感謝しています。
最後に、鈴鹿を一緒に盛り上げた同志のファンの皆さん本当にお疲れ様でした。また来年鈴鹿で会いましょう!