今回用意されている試乗車は、限りなく市販車に近い仕様ということで、日産側が走行の条件を限定しない“何してもいいです”状態の試乗会とのこと。
自動車評論家の国沢師匠の動画です
映像ではあまりスピード感は伝わってきませんが、メーターを見るとコーナーで80km/h位のスピードが出ていることが分ります。また、直線では“ふつうに”100km/h出てます。
映像のなかでも言っていますが、もはや限りなく市販車に近い状態に仕上がっているようです。しかもクルマとしてのデキも良いと。
カルロス・ゴーンが、「電気自動車の時代がすぐそこまで来ている。社運を賭けて電気自動車の開発に力を注ぐ」と言ったのが去年の夏。その時点では、ハイブリッド技術に後れを取った日産の負け惜しみというニュアンスのことを言っていた専門家もいました。
しかしここにきて、VWが万博の開催されている上海で電気自動車の試乗会を行なったり、トヨタも本格的に電気自動車の開発に着手するなど、体力のあるメーカーは、ハイブリッドの先にある電気自動車の時代が予想より早く訪れることを感じて慌てている様子です。
とくにトヨタは、ハイブリッドカーであぐらをかいていたら、すぐそこまで電気自動車が近づいてきていてビックリといった感じ。
もちろん、VWやトヨタだけでなく自動車メーカーが電気自動車を開発する上での技術的なハードルは決して高くありません。むしろ楽勝レベル。実は、電気自動車を開発する上で多くの自動車メーカーが抱えてる問題は、安全性と価格に折り合いをつけて“市販”できるレベルのバッテリーがない(持っていない)ことなのです。
逆に日産の強みは、NECと共同で開発したバッテリーが、現時点でダントツの性能と低価格を実現しているところ。最近になって急に資本提携したダイムラー(ベンツ)が今一番欲しいのは、もちろんこのバッテリーなんです。
他のメーカーが日産・NECレベルのバッテリー性能に追いつくまで2,3年は掛かるとも言われていますので、ことによってはこの冬から『リーフ』がプリウス以上の旋風“電気自動車旋風”を巻き起こすかもしれません。