
昨年の今頃は、ホンダの復帰で喜びを噛みしめつつも、アロンソの事故の件でヤキモキしていたような。
もちろんあのときは、まだその先にある悪夢の低空飛行というシナリオは知る由もありません。正直、苦しいかもしれないけどあそこまで苦戦するとはさすがに思っていなかったですね。マクラーレンもついているし、少なくとも第三期初年度の2000年シーズンくらいのポジションにはいくかなと。
でも、そんなに甘くはなかった。7年というブランクはあまりにも長かった。現在のF1は新規参入における技術的な難易度はあの頃に比べれば遙かに高いでしょうし、なんといっても当時は「無限ホンダ」という糸が繋がっていましたからね。
要するに、ホンダはF1をなめていた、ファンもホンダを過大評価しすぎていたということです。
さて、では今年のF1、いや、今年のホンダはどうでしょう?
結論から言うと、かなり期待できる。
まぁ、期待できるというよりも、ストーリーを楽しむことができそう。
この、「ストーリーを楽しめる」というのがポイントです。
今年のホンダは組織変更してF1プロジェクトの体制が大きく変わりました。
で、今回の組織変更により、ついにF1のプロジェクトリーダー(総責任者)が新井さんから新しいリーダーの長谷川さんに変わります。
これはかなり面白いことになるかも。
昨シーズンのホンダのレースがつまらなかったのは、F1のプロジェクトリーダーである新井さんのコメントがつまらなかったのが大きな原因の一つだったと思うんです。
当然、成績が悪かったというのが最大の原因ではありますが、レースごとの新井さんのコメントがホントつまらなかった。
あの人、なんかホンダの人間っぽくなかった。どっちかって言うと、三菱自動車のお偉いさんって感じ。一流企業の役員として、常に当たり障りのない“賢いコメント”しか出さない。
いつも「会社に不利益なことがあったら誰が責任を取るんだ!」って正論を振りかざして周りを萎縮させてる上司みたいな・・・。なんか、レースのことを知らない場違いなエリート企業人みたいな・・・。
損なこととは分かっていても“勝ちたいという想いが体を突き動かす”みたいなホンダっぽい熱いリーダーではなかった。
技術者としても会社人としても非常に能力の高い方ということは間違いないのでしょうが、少なくとも外野から見ている限りはレース屋じゃなかったと。
でも長谷川さんは期待していいと思います。
続きはまた次回
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